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【広尾】本格イタリアンジェラート『ジェラテリアアクアパッツァ』

天然の雪や氷を利用した氷菓は紀元前から見られたようですが、現在のアイスクリームに近い形状を世界で初めて開発したのは、イタリアです。

時は16世紀。建築家・画家・彫刻家としてメディチ家の寵愛を受けた、フィレンツェ出身のベルナルド・ブオンタレンティがその立役者です。美食家でもあった彼は、当時イタリアに伝わったばかりの冷却システムを改良し、特別なデザート(セミフレッド、つまり半解凍状態のズコットに似たもの)を創り上げ、要人の集う饗宴で披露したとされています。フィレンツェには今でも「ジェラート・ディ・ブオンタレンティ」と名付けたクリーム系ジェラートを売りにするジェラテリアがあり、ブオンタレンティは「ジェラートの生みの親」として有名なようです。

現在のジェラートは、大きくわけるとクリーム系とフルーツ系があります。クリーム系は牛乳や生クリームをベースに、砂糖を加えて空気を混ぜ込みながら冷やしたもの、フルーツ系は乳製品を使わず、フルーツや野菜、煎じたもの(お茶、コーヒーなど)と砂糖を原料にしたもの。後者は「ソルベット」とも呼ばれます。ちなみにイタリアの冷たいデザートというと「グラニータ」も有名ですが、ジェラートがマイナス13〜15℃に保たれるのに対し、グラニータはやや高めの温度で、飲み物に近い食感。さらりとした細かい氷の粒が味わえるさわやかなデザートです。
 
イタリア人は夏でも冬でも、それこそ1年中ジェラートを食べるほどのジェラート好き。人気があるのはチョコレート、ヘーゼルナッツ、レモン、いちご、ストラッチャテッラ(チョコチップ入りミルク)、ピスタチオなどですが、それ以外にも各店舗独自のものや季節限定のフルーツなど、600種類以上のフレーバーがあるといわれます。

日本にも本場のジェラートが続々と上陸していて、たとえばトリノに本部を置くGROM(オンラインストア)、日本に初めて本格的なジェラートを紹介したユーロインターナショナルが手がけるバールジェラテリア アンティカ、福岡を中心に本場の味わいを届けるViTO(オンラインストア)、イタリア国内で約200店舗、世界30カ国以上で展開するyogorino、本場で修業を積んだ個人経営のジェラテリアなど、本物のおいしいジェラートが各地で食べられるようになってきました。

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東京・広尾にあるジェラテリア アクアパッツァのMedio(2種盛り)。シチリア産のピスタチオとさわやかなトマトをチョイス。

ジェラテリア アクアパッツァのジェラートは、素材そのものの味にこだわり、シンプルな伝統的製法を提供するイタリアのジェラート専門店CREMAMORE(クレマモーレ)が運営する日本の工場で作られています。バラエティ豊かなクレマモーレのラインナップの中から、その季節に最もおいしい12種類が厳選され、毎日何かしら新しいフレーバーが加わるため、行くたびに何を食べようかと迷ってしまうほど。日髙シェフが提案して実現したオリジナル・フレーバーも何種類かあり、「一度食べるとクセになる!」とリピーター続出の塩キャラメルもそのひとつです。

ジェラートの魅力は、余計なものを一切加えない素材勝負のストレートな味わいと、クリーミーで濃厚なのに重さを全く感じさせないふわりと軽い口当たり。クレマモーレも、その点には並々ならぬこだわりを持っています。たとえばフルーツ系は、冷凍やピューレなどを使わずフレッシュな旬の果物を使用。素材の味を活かすため、乳製品も加えていません。もちろん、着色料、保存料などはどのフレーバーにも無添加です。

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クリスマス島の塩を使って日髙シェフが考案した、塩キャラメル。ほどよい塩味が味に深みを与えています。1種だけでももちろんおいしいですが、フルーツと組み合わせて注文すると互いの味を引き立て合うかも!

イタリア人にとって「食」は生活そのものといってもいいほどの一大事。健康に気を使う人も増えている現代ですが、食の豊かさとヘルシーさ、どちらか一方を選ぶなんてできないのです。そういった意味でも、おいしさと健康志向を両立させたジェラートは、理想的なデザートといえます。フルーツ系はもちろんですが、クリーム系も脂肪分は一般的なアイスクリームよりもかなり少なめ。それなのに、まったりとクリーミーで濃厚なのですから、驚きです。

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口に含んだとたん素材の味と香りがふわっと広がり、甘さも酸っぱさもそのまんま味わえるのがジェラートの特長。マンゴー、ソルダム、パインバジルの3種盛り(Grande)で、夏を満喫!

食べることを愛し心から楽しむからこそ、本当においしいものを追求し、材料や品質に妥協することなく、伝統的かつシンプルな製法や味わいを守り続けることができたイタリアの食文化。ジェラートにしても、ちょうどいいやわらかさになるように保たれた温度、多すぎず少なすぎない砂糖の量、ふんわりと空気を含む昔ながらの製法、そしてなにより、新鮮でおいしい天然の素材などなど、ひとつひとつを徹底的に追求してきたのでしょう。その結果として生まれたのが、この美味なるデザートなのです。

アクアパッツァのジェラートを食べていると「イタリア人は冬でもジェラートを食べる」という気持ちがよくわかる気がしました。その季節その季節にふさわしいフルーツが、そのままの味わいで楽しめるわけだし、濃厚なクリーム系のフレーバーなどはまさに冬に食べたい!と思いましたから。

ナチュラルでおいしいイタリアの国民的デザートを、あなたもぜひ楽しんで!

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ジェラテリア アクアパッツァ
東京都渋谷区広尾5-17-10 East West 1F
月曜定休(祝日の際は翌火曜)・11:00~22:30
※ジェラートがなくなり次第、終了する場合があります。

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