「食べるメッセージ」五感で楽しむ「ゲリラレストラン」が革新的すぎる
フードアーティストの諏訪綾子が主催する「ゲリラレストラン」シンガポール・パリ・ベルリン・香港・福岡・東京などで開催され絶大な人気を誇っている。五感で味わう食事とは、、、
「感覚で味わうゲリラレストラン」
シンガポール・パリ・ベルリン・香港・福岡・東京など、国内外でパフォーマンス「ゲリラレストラン」を開催
映画を見て泣く、音楽を聴いて元気になる。「視覚」「聴覚」を通して、感情に訴えかけられている瞬間です。しかし、「味覚」には映像や音楽以上に感情に訴えかける力があるそうです。その力を証明してくれるのがこのイベントです。
「胃までコンセプトを届けます」
▶フードアーティストの諏訪綾子 さん
わたしたちが毎日繰り返す食べるという行為、それは美味しさを求めてだったり、空腹を満たすためであったりします。 「胃までコンセプトを届ける」をテーマに表現活動を行っている諏訪綾子が目指すのは、そのどちらでもない、表現としての「食」です。 食べることによって、そのコンセプトはわたしたちのからだ全体に広がっていきます。
▶フードクリエイション主催のゲリラレストラン
ゲリラレストランでは、同氏の「どうぞお召し上がりください」の合図で手に取り一口で食べる事、そして五感で味わう事がルール。いずれの料理も見た目からはどんな味なのか全く想像ができないが、口にしてから時間が経つごとに味わいと食感が変化する仕掛けになっているようで、参加者は一口味わうごとに隣の人と顔を見合わせたり、驚きの表情を見せた。まさに五感を刺激する食が提供されたようだ。
満ち足りのフレーバー
「驚きの効いた楽しさと 隠しきれない嬉しさのテイスト」
恐ろしさと不安がゆっくりと混じり合うテイスト
フレッシュな植物の力こそ、五感にダイレクトに響く
本能的に、五感で食べものを味わってもらいたいという諏訪さんは、まずコンセプトやストーリーを考え、そしてそれを表現する食材を考える。 「フレッシュな食材のもっている可能性を見極めて引き出すようにしています。その食材に力があれば、それが五感にダイレクトに響きますから」
直近では伊勢丹新宿店で開催された
2010年10月のラフォーレ原宿での開催以来、東京では3年ぶりとなる。
様々な感情のタイトルが付いた一口サイズの料理が振る舞われた。「驚きの効いた楽しさと 隠しきれない嬉しさのテイスト」は、ホワイトチョコレートに紫菊の花びらやパチパチキャンディーを纏わせた料理。白い綿菓子に白胡椒と鯛でんぶを振りかけた「失意のテイスト」、香水瓶の噴霧器でエモーショナルエッセンスを口の中に一拭きする「一瞬にして沸きおこる怒りのテイスト」、紫色の粉の上に乗った艶のあるキャラメル状の「おさえきれない嫉妬のテイスト」、カシューナッツとブラックオリーブを合わせた「痛快さのテイスト」などが振る舞われた。
不定期に開催されるこのイベント。「食」の真髄を体感せずに死ぬのはもったいない。今度はどんな食の美しさを訴えかけてくれるのでしょうか。次の開催が楽しみです。
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「好奇心のあじわい 好奇心のミュージアム」 フードクリエイション+東京大学総合研究博物館
金沢21世紀美術館展覧会ページ
石川県金沢市にある現代美術館です。来館情報、展覧会、イベント、教育普及プログラム、コレクションの紹介など。
フードクリエイションブックフェア 会場:渋谷 Bunkamura ナディッフ モダン お問合せ:TEL 03-3477-9134
food creation
フードクリエイションは、アーティスト・諏訪綾子が主宰する活動です。2006年以降、パフォーマンス・エキシビション・企業とのコラボレーションワーク、食品開発を通じて「表現としての食」を確立し国内外で活動を展開しています。Food creation is produced by artist Ayako Suwa, who is at the helm of a sensory revolution, powerfully and elegantly combining food, art and emotional sensation. food creation consists of an art division responsible for a growing collection of “emotional” dishes and installations, as well as a conceptual catering and custom dinners.
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